祈りの木を植えました。

DAIGO chocolatの壁画が完成しました。
シンボルツリーとしてのカカオの木です。
カカオが実った木とワオキツネザル、カカオを捧げる女性、鳥たち、太陽が描かれています。
作者は「大地にしっかり根を張り、横へと枝を伸ばし、時にうねりながら、ゆっくりと天に向かって成長していきます。その姿には、おおらかさと力強さ、そして豊かさの願いを込めました。」
さらに「このシンボルツリーがDAIGO chocotatの象徴として根を下ろし、訪ねる人々の記憶に残る存在となり、やがて街の風景そのものとして愛され続けることを願っています。」と語ってくれました。
愛のある素晴らしい壁画です。そのお話を聞いた時、驚いたのは壁画の中央に描かれているのはワオキツネザルのこと。
愛嬌のある顔で日本でも人気者だけど、マダガスカルでは2000年以降その生息数は少なくとも95%減少しているとのこと。
日本も少子化で人口減が問題になっているけれど、単純に2000年に1億いた日本人が500万人まで減少したとイメージすると・・・。
これは絶滅の危機です。その要因の一つがカカオの需要増加による焼畑農法の拡大にあると言われています。
伝統的な焼畑農法が盛んなマダガスカルですが、最近では「アグロフォレストリー(森林農法)」が脚光を浴びているとのこと。
この農法は森林を保護し、生態系を維持することで生物多様性が高まり、より多くの動物がその土地に戻ってくるようになるのだとか。
その効果を祈念して止まない。そんな祈りもこの壁画には込められいます。
でもこのシンボルツリーは植えたばかりです。
植えただけでは成長してくれません。太陽の光を浴びて、水を与えて、風に吹かれて、時間というエネルギーの堆積をもらって少しずつ育っていくものだと思います。
大阪天満宮界隈の風景の一部になるにはもう少し時間がかかりそうです。
お近くにお越しの際はぜひ壁画を観にきてください。
どうか一人でも多くの人がこの木の下に集まってくれますように。
祈りを込めて。