第十二夜

植物礼賛       

当たり前だと思っていたことがそうではないと気づいたときに、人は慌て騒ぎ出す。

特に日本人が生きていくうえで欠かせない主食となると。

そう、令和の米騒動のお話です。


お米って本当にありがたい植物です。

毎日食べても食べても美味しいし飽きることがない。

もちろんお米以外にも植物の命を毎日たくさん頂いておりますが。

しかも恐ろしいのはそれが特別なことではなく

当たり前のことのように大して感謝もせずに。

今回の騒動でその当たり前のことに気づいたことは唯一よかったことかな。

もちろん植物の恵みは食べさせてもらっている、だけではありません。

周りを見渡すとどこかに美しい花が目に入ってきませんか。

季節ごとの花が目を潤してくれるし、街では街路樹が日陰をつくってくれるし、

植物には香りを発するという魅力もあります。


この前DAIGO chocolatのイベントに登場した素敵な蔓細工のカゴも植物から生まれているし、

ショコラはカカオという植物の恵みそのもの。

そもそも植物がCO2を吸収して酸素を出しているからこそ私たちは生きていられる。

当たり前過ぎて忘れてしまうのですね。

テクノロジーがどんなに進化しても、AIが人間を追い越す知能を

持つような時代になったとしても、お米一粒つくれやしないのにね。