第六夜

一年の朝。

2025年が始まりました。

1月はやはり一年にとっては朝、早朝のようなものでしょうか。

でも朝って結構やることが多くてね。

それをほぼ無意識のようにこなしていって一日が始まる。

何かひとつでもやり残すとなぜか気持ち悪い。

一年の始まりもそう。

逆に人によって一日の初めにやることは多少違うけれど、

スムースに朝が始まる気持ち良さってあると思う。

最近よく聞く「整う」ってやつですかね。

整うってなんだろうね。整理整頓に近いのかな。

昔よく机に教科書とノートと鉛筆と消しゴムをきれいに並べて、

勉強を始める準備はすべてきれいに整った、さあ始めるぞって。

整うのはいいけれど、真っ白なノートが美しすぎて

ここを汚したくない、このままにしておこうなどと言い訳して

漫画を読み始めてしまうこともよくあったような気がするけれど。

何かを始める前の準備が整った時の気持ち良さはあると思うし、

何より大切なのは手や体を動かすと同時に

心と頭がこれから始まる一日の準備をしていく時間だと思う。

私は毎朝ひと欠片のショコラを口にする。

カカオが体に沁みこむ。

体のなかの奥が目覚めるような、

気持ちを前に向かしてくれるような感覚。

私にとってはそれは朝のルーティンなので、特別なことではなく日常。

カカオが毎日のスタートのスイッチのような、

もしくはおまじないのような、

あるいはお祈りのようなものかもしれません。

毎年行っているけど、今年もまた初詣に行って

御神籤を引いて、お祈りをする。

2025年が大吉でありますように。