ラテンの歌が聴こえるか
年の瀬になると増えるものの一つに歌番組がある。
なんとか歌謡祭やなんとか大賞、そして大晦日はやはり紅白という流れ。
テレビ番組だけではない。
なぜか第九を大合唱するのも年末の行事のようになった。
歌には不思議な力がある。喜びを何倍にも増幅する力、
人にエネルギーを与え応援する力、冷えた心を温める力…
もうすぐ1年が終わろうとする時、人それぞれに
様々な感情がありその感情に、寄り添ってくれたり、浄化してくれたり…。
年の瀬は特に歌の力が必要な時かもしれません。
でも18世紀後半のドイツでつくられた「歓喜の歌」が
21世紀の日本の年末に歌われることをベートーヴェンは想像していないでしょう。
素晴らしい歌は国境の壁を越えるし、時代なんて軽々と超えてしまうのだ。
かつて黒人が白人から搾取されていた時代に
その悲しみや憂いを歌にしたのが始まりとされるブルース。
そのブルースからジャズが生まれ、ジャマイカではレゲエが生まれる。
その土地、そこにある風土や歴史、その時代の空気が歌をつくる。
だからこれからも永遠に新しい歌は生まれ続ける。
さて本日はどんな歌を聴きましょうか?
ショコラに合わせて音楽を選ぶのもいいかもしれない。
DAIGOのショコラ、CUBA80。
ショコラにも音楽にもキューバには独特の魅力がある。
キューバ音楽は国の歴史と同じように
アフリカと西洋の音楽が交じり合い、刺激し合いながら
多彩なリズムとシンコペーション生み出し、世界中の音楽に
影響を与え続け、今もなお人々を熱狂させている。
そこで歌が生まれるのは必要だからという単純で生易しい理由ではない。
人々のどうしようもない渇望が歌とその熱狂をつくる。
サルサを聴きながらCUBA80とモヒートで、
2024年にアディオス。